2013年5月29日水曜日

パズドラ

 サークルや研究室に行けば必ず1回は「パズドラ」の会話が聞こえてくる。「~強くない?」、「レアガチャひいたけど・・・」、大体はこんな内容だ。私自身はやっていないので、何を言っているか全くわからない。外国語を聞いているようなものだ。会話のみならず、飲食店やバスの中を見わたすと携帯をいじっている人がいるが、ひどい時は半分以上の人がパズドラをやっているなんてこともあったり・・・・笑

 私なりに何故これほどブームになっているのか考えてみた。合っているかどうかは別問題。
キーワードとしては、
①対戦機能とキャラクター性 ②パズルゲーム ③無料アプリ

 まず、①の対戦機能とキャラクター性について。パズドラは対戦機能がない。つまり、人と争う必要がなく個々の世界観で楽しむことができるのだ。対戦機能は課金した人や賢い人が弱者を一方的に攻撃し他者との差別化を具現化しようとする。その結果、弱者の意欲が減退し利用者が減少する。その対戦機能がなければ他者と争わず、個々のペースが尊重され利用者の減少は抑制される。加えてそのキャラクター性。数々のかっこいいモンスター、かわいいキャラクターなどを集めることも楽しみの1つとされ、女性にもヒットした原因であるだろう。

 
 ②について。日本は脳トレが大好きである。昨今、脳を鍛えるテレビ番組が放映されている。パズドラはその名の通り、ブロックを3つそろえて崩すことにより敵モンスターに
ダメージを与えるシステムである。どうすれば大ダメージを与えられるか?何連鎖続けることができるか?スキルは?etc.....このような細かいシステムはまさに日本人向けではないだろうか。

 ③について。無料アプリとしたが、さらに突き詰めれば技術の向上である。スマートフォンの発達、データ処理能力の発達など、以前の端末あるいは一昔のゲーム機ですら出来なかったことを平気でやってのける現代になった。今後もこのようなアプリ、あるいは端末の技術は発達するであろう。


【まとめ】
 私は、大げさではあるがパズドラはちょっとした現代日本の縮図ではないかと考える。①、②では、個人主義の浸透、アニメなど新しい日本文化の台頭。③では、世界でもトップクラスの技術力と細かいシステムの配慮。どれも平成時代を象徴するような言葉ではないかと私は考える。
 
 ただ、一言申し上げたいことがある。飲み会、旅行先などの場でパズドラはしないで欲しい。せっかくのイベントなのでもっとそれに集中していただきたい。いわゆる、Catch the moment である。